2013年 07月 31日
いろいろあった7月の診察
失敗ばかりではないです。卵詰まりのクサガメの術後です。17才のおばちゃん?お婆ちゃん?
お腹をあけてパコッと戻して白いパテで蓋しただけなんですが。パテが予想以上に広がり大きくなってしまったのですが。水棲の亀ですが2週間は水に入らず犬猫のように器で水を飲んでもらいました。この子は結局1ヶ月半ほど絶食でしたが今はお刺身をバクバク食べるようにはなりました。はやく亀エサたべてくれないかなー。しっかり治らないと私も自信がなくなってしまいそうで。ほ乳類と違って治癒が遅くまた内服しにくいので怖いんですよね。今は元気にしてますといわれても、いつものフードを食べるまでは。そうそう、卵巣と卵管を切除しました。卵は10コありましたよ。
卵巣がバラバラにならないかと冷や冷やしましたが意外とスルスルととれました。初めての手術。人ではありえないでしょうね。でも動物病院ではこの手術初めてってのは意外とあったりするものなんです。特にエキゾチック動物についてはね。亀の開腹も初めて。死んだ個体では何回も練習してましたが。これでしっかり治ってくれれば大きな自信になるんですが。
最後に私も初めて知った病気、パセンジーの遺伝病(ファンコニー症候群)恥ずかしいことに患者さんからファンコニー症候群かもといわれ、勉強し診断したマリーちゃん。体重も元に戻り調子よかったんですが最後は腎不全で亡くなってしまいました。腎不全がひどくなると難しいですね。もっとまめに来てもらうように指示すればと悔やんでも悔やみきれない子です。何だろう、今月はうまくいかない子が多いんですよね。パセンジーを飼っている飼い主さんは5才を超えたら、もしくは飲水量が増えたら薬局でもネットでもいいから尿糖のわかるスティック購入して1週間に1回もしくは2週間に1回でもいいので尿糖をチェックすることをおすすめします。キャバリアの心臓病、パセンジーのファンコニーです。ファンコニー症候群も早く見つけてあげれば寿命を全うできるそうですから。さてさて、明日から8月です。まだまだ熱中症には気をつけてくださいね。お母さん!あと残り1か月頑張りましょうね。いい思い出作れますように。