2010年 07月 10日
本日も
さて、獣医の世界にも日本獣医師会ってのがあって雑誌が出ているんですよね。これが面白くないんだナー。ただ産業動物や公衆衛生や小動物などさまざまな分野が網羅してあって一項目ぐらいはありゃいいこと書いてるよってのがあります。一つ二つあれば十分かな。1月ほど前の雑誌だったので口蹄疫では「先刻ご承知のとおり口蹄疫は偶蹄類の感染症であり「人に感染することはないこと・・一部省略」消費者の方への正しい知識の普及をはかっていただきたいと思います」とのこと。これもしょうがない。日本の獣医師、医師は共通感染症とは学習していない。国際ウィルス学会だったかな?一部の人が共通感染症という認識を持っていただけみたいですからね(7月4日のブログを参考にしてね)。軽い発熱や口内炎でおさまるから心配ないでしょということらしい。んーー我々が勉強している共通感染症も似たようなものだけどナー。もちろん本当に怖いものもありますが。これはとってもスタンダードな病気で私が常日頃訴えてるものですが。 さて、全く違う内容ですが同じ雑誌で論説として「成熟期に入った野生動物学に求められていること」これが興味深い。いやー興味ネーって方はここから先はスルーして最後の文に明日の休診日情報入れるのでみといてね。
本題なのですが、昔は人間の開発が野生動物を追い込みすみかを追われた動物がやむなく問題を起こしていると考えられてきた。実はサルやシカはむしろ開発行為が生息数を増加させていると考えられるようになってきているとのこと。それぞれ1.5 倍以上になっている。その動物たちが我々の自然遺産である知床、屋久島、大台ヶ原などに深刻な被害を与えています。アライグマ、ミシシッピーアカミミガメ、ヌートリア、ウチダザリガニ、・・・アリ、虫たち、植物系は私、詳しくないので省きますが。果たしてこういう動物たちと野良猫、野良犬とはどのように違うのか。野生動物に関わる我が国の獣医学が、転換期を迎え「成熟期」にはいったと著者はいう。そもそも獣医師の仕事は、動物の命の重さを「人や社会との関係性のもとに相対化し区別して扱う」ことを基本としているためであると。んー深い。難しいですね、私なりに咀嚼して私見を述べると、危害をあたえそうな特定外来生物は駆除はやむを得ないとして野鳥などの保護されたものは捕獲された時点でペットとして考える。この前も怪我をした野鳥を持ってこられたのですが基本飼ってはいけませんが。ずっと飼うことを前提に治療しました。僕が責任持つから最後まで飼ってねって伝えました。ホントは市町村に提出しなきゃいけないものがあったように思います。ぶっちゃけめんどくさいね。どこまではかっていいか悪いかなんて線引きされてるのか私も知らないし。もちろん、一部の人はその動物もその野生のサイクルの中で捕食され役に立っているんだという考え方もあるのですがね。難しいことは私にもわかりません。とりあえず、自分の中でそう整理をしようと考えたわけで・・酔ってるわけじゃないですよ。その論説結構深くて読むのに時間がかかります。結局最後まで読まないような気もしますが・・途中で寝ちゃうんで。
ところで、明日日曜日は臨時休診をいただいています。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。