人気ブログランキング | 話題のタグを見る

暇でーす!BSE最終章!

春の良い季節にスギ花粉の症状も幾分うすらぎ皆さんいい感じでしょ。伝票整理とかフィラリアDMぼちぼち用意せにゃあならんですが、やる気が起きない。昼寝から目覚めてパソコンに向かっているところです。今実習生がきていますが、ティーンエイジのエネルギーに押され気味の病院スタッフ、いい刺激になってるようです。さて、前々回のブログで過去のBSEブログをかき集めましたが今回は最終章!
なぜに今なのか!間違いなくミスリードなのですが自分のモチベーションのあるとき、そしてこれから忙しくなるであろう予測をもとに書いてしまうことにしました。先週の日曜日のスタッフミーティングの資料を使ってブログリます。2008年4月26日のブログ(前々回のブログにリンクあります)のようにはじめに自分の意見をのべて後は2冊の本の文章の羅列です。本は著者がどういう経歴の人か、いつ出版されたのか(要するにその日までの情報で書かれているということね)が大事だと思います。ネットで調べるとどちらの著者(二人とも大学の先生等もされていていわゆる識者といわれる人だと思います)もネットの世界ではボロボロのいわれようですが、私なりのフィルターを通して私見のべます。興味のない方はまた次回のブログで!
基本的に私は特定危険部位の除去をしっかりおこなってさえいれば全頭検査はまったく不要だと思っています。スクリーニングとして月齢別?農場別?の抽出検査で十分!理由は
1,30ヶ月齢以下の発症はほとんどないこと。特定危険部位をとっていればまず大丈夫だと思って います。実際BSE肉を食べて発症するといわれる変異型ヤコブ病の日本での発生は1名、世界で も223人(2011年3月9日現在)しかない。
2,検査している人(獣医師)は十分わかってますが検査の感度が低い。狂牛病を発症する半年前か らでないとプリオン蛋白の量が少なく検出が難しいらしい(こういうキットはどんどん新しくなる から今の検出感度は知りません)。潜伏期間が平均したら60ヶ月齢ぐらいからだとか。今日本で はホルスタインの雄が24ヶ月齢、肉牛(和牛や交雑種など)が30ヶ月齢で出荷される。感染が あったとしても病原体であるプリオン蛋白は少しずつ量が増えていくので30ヶ月齢で検査された としても陽性であれば陽性だが陰性だからといって確実に陰性であることはいえない。今後の変異 型ヤコブ病(人)やBSE(牛)の発生状況は注視しながら抽出検査は続けるべきと思っていま  す。
3,この問題は牛肉の輸入に関わる利害関係の切り札となっていることをふまえ、政治的な問題です が浮いたお金で肉牛農家の助成や独自の関税等で切り抜けるしかない。このままずっと、全頭検査 を切り札として輸入規制ができるとは思えない。情報元はたぶん確かな(英語が読めないので)農 業情報研究所さんの「世界における変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者数」のペー ジを記します。http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/document/vcjd_table.htm

以下参考書の文章の羅列です(少し解りやすく補足したものあります)。
「牛肉安全宣言 2010年4月発行 唐木英明薯」
・特定危険部位(脳、脊髄等)に蓄積されるプリオン蛋白が量的に増えることで発症
 イギリスのBSEが年間3万頭から8千頭にまで減少した1996年、政府は新型ヤコブ 
 病の症状を現した3人の若者がBSEに感染した可能性を認めた(変異型ヤコブ
 病)。2002年には1000頭程度まで減少し今も減少し続けている。

・2001年9月10日国内初狂牛病発見!(9月21日確定)北海道生まれ千葉県育ちの乳牛
   千葉県産の肉は危険という風評被害 ちなみに同年9月11日米国同時多発テロ

・日本の発生36頭の中で肉牛は6頭。乳牛30頭(廃用の歳取った牛になります)

・狂牛病の潜伏期間は平均で60ヶ月といわれ、EUでは発症した牛の99.95%が
 30ヶ月齢以上、それ以下で発症したしたのは0.05%といわれる。

・検査でBSE感染が発見される牛の大多数が生後30ヶ月以上だが、これは年をとってか
 らBSEに感染するわけではない。多くは仔牛の時に感染するのだが、長い年月をかけ
 て増加蓄積し、発症する。

・生後24ヶ月以下の感染牛が見つかった(日本でだったと思う)のだから、20ヶ月以上の牛は全 頭検査すべきとの意見も。しかし、検査はBSE対策の効果を知るためであって安全のためではな
 い。理論的には30ヶ月以上の牛の抜き取り検査でも十分である。しかも検査で陰性陽 
 性を決められない(検査感度が低い)のだから安心につながるはずもない。(2004年3月の安 全医学という科学雑誌から)

「プリオン説はほんとうか? 2005年11月発行 福岡伸一薯」
この本はそもそも変異型ヤコブ病がプリオン蛋白からきているのか逆説的に検討してみようという本で、プリオン蛋白の発見者スタンリー・プルシナー氏(これでノーベル賞をもらった)の科学的仮説の再検討である。プリオン蛋白が病気の発症と密接に関わっていることは紛れもない事実であるが本当に病原体そのものか真犯人は別に存在する可能性はないのか検討している。参考までにウィキペギアよるとプリオンはタンパク質から成る感染性因子である。(ここは私の補足)

・一応プリオン病原体の特徴として1,ゲノムサイズが既知のウィルスよりもずっと小さい。
            2,放射線、熱、殺菌剤などに対して強い抵抗性を示す
            3,核酸分解酵素の処理によっても病原体を不活性化できない
            4,感染後、免疫応答が確認できない。
 プリオン説の正当性として病原体がタンパク質であることの証明をしている。免疫応答がないのは 病原体としての異常型プリオンタンパク質がもともとの自己タンパク質であるため、免疫応答が生 じないと説明されている。しかし著者は正常型プリオン蛋白質は自己蛋白であるがそれが変性して できた異常型プリオンタンパク質はよそ者のタンパク質ではないかという。
・イギリス狂牛病の発生数は1992年から1993年にピーク(3万5千頭)を迎えた
 後、減少し続け2003年には612頭2004年には338頭という。 

・イギリスではなお3800人にのぼる狂牛病病原体潜伏患者がいるとされ、いったいど 
 のぐらいの規模の変異型ヤコブ病患者が出るのかまったく予断を許さない。
   
・日本では2004年から2005年にかけてプリオン専門調査会で全頭検査の見直しの議論が行わ れ、その答申をうけて政府は月齢20ヶ月以下の若い牛を検査から除外する方針を決定した。ただ 全頭検査が緩和されれば若い牛が中心の米国産牛肉が検査をせずとも輸入再開できる道を開くこと になる。しかし、月齢20ヶ月以下の若い牛で狂牛病の発症件数が少ないからといって異常型プリ オンタンパク質の蓄積が20ヶ月齢以下の牛で検出できないとする根拠は全くない。

・全頭検査は、テストの検出感度を上昇させるさまざまな技術改良をこそ進めるべきであり感染源が 不明であり感染牛も発見され続けている現時点で緩和すべき合理的根拠は少なくとも国内にはな  い。全頭検査を緩和することは感染源の特定のための情報収集にも漏れを作ることになる。

・異常型プリオンタンパク質量は感染性(感染力)と必ずしも量的な対応関係になく、例えどの部位 であっても異常型プリオンタンパク質が検出されればその動物個体全体を破棄すべきである。これ はWHOの勧告でもある。このデータに基づけばいわゆる特定危険部位(脳、脊髄、扁桃腺、回  腸)さえ除去すれば、あとの部分は食用にしても安全であるという考え方は論理的ではない。
      
「参考」
当院2010.4.2 ブログより
愛媛県全頭検査2010年度予算1136万円 
2010年3月1日現在で世界での変異型ヤコブ病患者数 219人


以上!長いブログですいません。ここまで読めた人はすごいと思います。ではまた!
by imag0550 | 2011-04-09 15:43 | Comments(0)

らいおん動物病院らいおん先生

by imag0550
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31