2014年 03月 14日
3月11日
さて、11日は初めて一人で雪の石鎚山に挑みました。当院の屋上からでもみられる石鎚ですがやっぱり登るといいものですよ。その日は私を含め7人ぐらいの人が登ってました。先週末に降った雪が心地よく楽しい雪道でした。石鎚山の鎖を登る手前に夜明かし峠というところがあります。一通り景色が見えて気持ちのいいところです。

前に見えるのは瓶が森(かめがもり)です。天気がいいのがわかります。それでも氷点下1度歩いていると心地いい温度です。風が少し寒さを感じさせたかな?

誰の足跡かわかりますか?前足前足後ろで着地、前足前足後ろで着地、そう野ウサギさんの足跡です。石鎚のこんな高さまで何しに来たんでしょう?餌なんかなさそうですがね。皿が峰にはたくさんこの足跡があるんですよ。
ここから見渡す石鎚山が

きれいでしょ。ここからは傾斜もあって楽しいところです。ただまだだれも登った形跡がなく自ら道を作っていかなくてはならなかった。これがなかなか体力のいる仕事。私が先頭で後ろに3人がついてきてくれて、ここ右やでとかアドバイスしていただいたのは心強かったですね。ちょうど鳥居のあるところを右手にまわってそこから直登、雪が腰まできてたのと傾斜が厳しい。後方から来た方は「ここは兄ちゃん危ないで、気をつけて降りや」とアドバイスをもらい、一人になりました。腰まで雪があるところで傾斜があると非常に登りづらい。それでも15分以上かかったでしょうか、ちょっとした尾根に登りつき頂上が見えました。もう少しなんだけどこの道をあそこまで歩くと帰りが暗くなりそうで、一瞬2日前ぐらいの大山の遭難を思い出し、悔しいけど降りることにしました。硬い氷に柔らかい雪、暖かくなるとこういうところが雪崩れるんですよね。慎重に降りました。熱くなって服を開けていたんですがそこに雪がはまり込んでいて気がついたら体が冷えてきてました。一人で低体温症なんかになったらしゃれにならんと思いながら頂上をあとにしたのでした。幸い風も殆どなかったので熱もさほど奪われませんでした。厳しかったけど楽しい登山でした。その日は震災のことを忘れまいと仙台の牛タンをやいてビールでした。美味しかった!我々は忘れてはならない記憶、ただ被災者の方々は忘れたいけど忘れられない記憶なんでしょうね。