2014年 07月 19日
夜間診療の苦悩
さて、昨日は夜間診療当番日でした。全国に夜間病院がありますがここ愛媛では全国的にも珍しい一つの建物にあるわけでもない、インターネットで夜間診療当番病院を調べてもらって行ってもらうシステム。もう2年ちかくになるでしょうか、やっと定着してきたなあといった感じです。電話での相談もおおくなりました。診察をうけると夜間診療料金をいただきますからね、まあそれはいいんですが私も病院で事務仕事がゆっくりできるので。少し気になるのがぎりぎりの電話。なんでもう少し早く電話してくれないの?大体当院の患者さんじゃなくて遠くから来るから時間もかかる。それから診察となるとねーー。正直、23時に終わったらすぐお風呂入ってできたらビールの少しでも飲んで寝たいのが本音。次の日も普通に診察があるし、朝小学生の娘は6時ぐらいに起きるので私も合わせますよ。でもまあ昼の時間通常手術はいってるけど早く終われば昼寝しちゃったりもできるのでいいんだけどね。ほんでもって昨日の電話22時35分、若い女性からの電話で家の前で野良犬が車にひかれたそうな。歩いてはいるし、出血もないけどちょっとしんどそうとのこと。わざわざ玄関に入れて保護してくれているみたい。優しい対応です。少ししんどそうなので夜間の対応してもらいたい気持ちがあるのですがいくらぐらいかかりますか?とのこと。夜間診察料なんかも含め、状況もわからないので大目に見て1万2,3千円は見てとつたえるとまたあとで電話しますとのこと。私は23時ぎりぎりに電話がもう一度来てそして30分待っての診察がいやだったので「今決めてください。明日の診察もありますので」って対応してしまいました。そして「なら今回は様子見ます」とのことでした。少し後ろ髪引かれる思いはありました。交通事故って急な変化もあるからねーーー、でも23時ぎりぎりの電話もイヤだし・・・・これが本音。まだ23時にぎりぎりに来てもらえればまだいい。今から来てもぎりぎりの時間になるよねって自分に言い聞かせながら、でもその女性は優しい気持ちで事故に遭った犬を保護したんだよね。そのあとはなにもなくすんなり23時にあがり、ビールも飲めました。でもね、階段あがって娘からのお手紙
「パパへ
ちりょうおつかれ様。いつも頑張って動物を救ってあげようとしているパパが大好きです。早めに寝てしっかり休んでね!クールまくら忘れずに!!」
最期の電話がなかったら笑って済ませられたが、少し笑えなかった。どこかひっかかる。休肝日にしようと思ったけど少しだけ飲んでしまいました。いいパパになりきれてないなあと思う。持ち回りでやってる夜間の先生方は同じような経験があるはずなんですよね。完全に夜間の病院があればねえ、いいんですが・・・どこの夜間動物病院もお金や人手がたりないとかで大変なようです。当院の患者さんは素直に携帯鳴らしてくださいね。正直夜遅くは寝てると思いますが休診日なんかにはできる限り対応しますので。一見さんの患者さんとはまだ人間関係ができあがってないですからね。申し訳ないですがモチベーションが違います。昨日はめずらしくなかなか寝つけないらいおんでした。